前のページへ

次のページへ

髭の住まいづくり報告  - T邸(福岡県田川郡)-

竣工!

2015.03.29

板塀が立ち上がり、晴れて完成です。

39手嶋邸20150330_1.jpgTご一家はこの土地に元々建っていた既存住宅を購入されて住まわれていたのですが、このたび子どもさんたちが巣立たれるまでの暮らしを楽しみたいという想いから、建て直しをご依頼いただきました。旧家は西側の前面道路に平行に、平屋の大きな住まいが土地一杯に建っていました。完全に西向きの住まいで、日中は暗く、熱的にも不利な間取りでした。今回は配置計画を全面的に見直し、土地の北東面に住まいを配置し、前面道路側に元々あった巨石の日本風の庭をそのまま取り込むべくRの板塀を緩衝材として、奥まったエントランスを持つ佇まいとしました。空間は真南に向けて大開口を持ち、2階のウッドバルコニーと複合して深く南面に張り出した軒の深さで、夏は日射遮蔽し、冬は日射取得をして床面を暖める開口構成としています。前面道路が西側だから、見えてくるファサードは自ずと開口が少なくなります。Rの板塀は奥のシャッターのあるエントランスと庭を分ける道路と平行の板塀との間のスリットが玄関口となっていて、玄関ドアまでスロープで誘われます。家人の車はシャッターを介して、敷地内部へと入って行きます。今回は板塀などの木質のパーツを低い位置に配置し、ちょっと贅沢なアプローチになりました。




間もなく完成

2015.03.02

いよいよ終盤です。

38手嶋邸20150302.jpg弊社定番のウッドバルコニーも取り付けられて、これから外構工事へと移行していきます。前面道路と建物の間に、以前の住宅から存在していた巨石の庭をそのまま温存して、その庭を包み込むようにR面の板塀が取り付けられます。その板塀伝いが前面道路から建物へといざない、エントランスへつながって行くという計画です。このあと板塀や車のゲートなどがが建ち上がってくれば、建物の1階部分はほぼ道路側からは見えなくなります。ほぼ総二階のプロポーションは少し重心が高く不安定な感じなのですが、その外構プランが整ってくることで落ち着きを見せてきます。先日、ご家族と照明計画や設備機器の設置など、内装仕上げの細かな打ち合わせを行いました。いよいよ完成間近です。


2015.02.05

外部足場が取れました。

38手嶋邸20150205.jpg先日決めていただいた外壁の色彩に全体が仕上げられ、外部足場も取れて全体像が見えてきました。これから前面道路からのアプローチや、建物本体と大きく絡んでくる外構回りの整備が行われて行きます。
全体の様相が整ってくると、1階部分がこのように露になる事がなくなってしまうので、今だけの見え方と言えるかもしれません。足下が、アプローチやゲート、木塀など密接なパーツで覆われてくると、全体の重心がもっと下がってくる状態になります。内装工事も仕上げ段階、あとは大きなウッドバルコニーなどの整備進めて行けば、T邸もいよいよ最終段階になります。
ご家族がとにかく楽しく暮らせるためにというご主人の構想がいよいよ具現化して行きます。これから最後の大詰めを迎え、眼が離せない日が続きます。


2015.01.19

外壁の左官下地も整って、全体の外観イメージが整ってきました。

38手嶋邸150119_1.jpg写真は最終の予想模型を実物にかざしながら、パチリ。模型の事を「ひな形」と言いますが、あのおひな様の「ひな」。ミニチュアです。現実のものを縮小して形にしてみるひな形と、原寸大の実物とが重なる瞬間は私たちにとっては感慨深い瞬間です。お施主はこの着彩模型をご覧になり、こんな風になるんだと期待を膨らませておられるようです。
カラーリングの打ち合わせで、最終的な外観の色調が決まりました。内外の工事がすすみ、完成が見えてきています。


内装工事も進み、階段も取り付けられました。

38手嶋邸150119_2.jpg弊社の標準仕様である「万歳しながら降りれる優しい階段」を体験していただき、「登りやすい!おりやすい!」と褒めていただきました。これから細かい打ち合わせを重ねていきながら、いよいよ完成へ向けての工事が進んでいきます。
WEBからメールを頂き、やがて巣立っていく子どもさん達のためにも、家族が楽しく暮らせる住まいを少しでも早く建てたい!というご主人の優しいお気持ちに感銘を受けてお受けした仕事。最後まで心を込めて仕上げていきます。


2014.12.08

外観が少しずつ見えてきました。

38手嶋邸20141208.jpgかつてこの土地に立っていたお住まいは前面道路側に真西に向いた平屋で、「室内は暗い部分が多く、欲しい光は少ないのに、西陽の遮蔽はすごく大変だった」というお話を受け、今回はゆとりある敷地を上手く使い、各部屋のメインの窓全てが南に向いています。逆に西面の開口は最低限の大きさにし、グリーンや木塀といったパーツで視線と西陽を遮るようになっています。足場のある現段階でも、「室内が明るそうだ」とTご一家も満足げ。この日の打ち合わせは外壁の仕上げについて。現在下地ボードの一枚目が張られていて、その上に同じボードを目地位置を変えて目透かしで張っていきます。その上で薄塗り工法で、コテ後の残る風合いの壁に仕上げていきます。南面の大開口はウッドバルコニーと絡めて深い軒を出し、夏場の日射遮蔽を考慮したフォルムとなっています。内も外も急ピッチに仕上げられていきます。


地鎮祭

2014.09.16

かねてより準備を進めておりましたT邸が着工となり、地鎮祭を行いました。

38手島邸140916.jpg半月ほど前から、ご家族で一時的にご実家に移り住み、購入後中古のまま住まれていた既築の住宅を解体してからの今回、地鎮祭を迎えられました。
秋晴れという言葉をためらわずに使えそうな季節、青空広がる一日で大変好運でした。ご家族とご両親、ご夫婦のご兄弟が見守る中、刈り初め、鍬入れ、梳取りとご主人、奥様、そしてかわいらしい子どもさんたちが続きました。かつての南北に長い平屋建ての旧宅から、土地に素直に、東西に長く立体的な構成の日射のコントロールがしやすい空間に生まれ変わります。年明けの竣工に向けて、関係者の奮闘が続きます。


39