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髭の住まいづくり報告  - N邸(福岡県北九州市)-

Koto Factory

yjimage.jpegイラストレーターのN邸のお嬢様。Tシャツや小物などとても個性的で魅力たっぷりのイラスト作品を作られています。アトリエはそういう彼女の作品を展示したり販売したりする場所として、また交流があるお仲間が集う場所として使われていきます。これからお嬢さんの作品が、この空間を埋めて行きます。
ハイサイドの四角い窓から、優しい光を終日アトリエにおろしてくれています。

KOTO Factory というお名前を見かけたら、ぜひご覧ください!

完成しました!

February.2016

44西山邸20160223_1924475.jpg八幡西区のN邸が完成致しました。南側に、弊社の定番、傾きのある柱に支えられたウッドバルコニーが設えてあります。敷地境界に近い差し迫った土地で創るバルコニーとして取り入れている手法で、前倒しに斜めに立った柱でバルコニーを支え、その桁でたっぷり出た軒を支えると言うものです。1階のウッドデッキでは柱が邪魔にならず、2階ウッドバルコニーの広さも適度に取れ、なおかつ深い軒が取れると言う利点があります。
この立ち木と生け垣、目の前に広がる緑地帯は本城運動公園の一角。この敷地に立った時、この緑をいかに頂くかに腐心しました。目覚めとともに高見からこの緑地を眺めて朝を迎える。更地の時にどう組み立てるか、それは想像でしかないですが、この一年をかけてやっと現実化しました。
新築なのに周囲に溶け込んでいる。昔からそこにあるようにというのが常日頃から思い続けている事です。なぜなら、異質のものはやがて飽きられ、時間に濾過され抹消する憂き目が決まっているからです。ずっと前からそこにあったような佇まいが出来たら...と思っています。

階段への想い...。

20160301_1931399.jpgこの住まいを創るにあたっての課題。その後S君は、階下のリビングダイニングと2階の自分の部屋を普通に昇り降りしています。手がかりとなるように、遊びにも使えるようにと大きな踊り場の壁にとった木製のバーには、S君プロデュースのディスプレイが。S君は階段が怖いと、弊社設計のオープン階段を完全否定したところからこの企画は始まりました。手がけた過去のどこの階段でも、三段までしか昇れなかった彼が、今は当たり前のように昇り降りしています。常日頃から勾配が緩い、遊び心にとんだ階段を目指していますが、今回の事でまだ色々な課題がある事を思い知り、また沢山の可能性を学ばせてもらいました。奥様から、「階段、安心してください」のメールに添付された父子の微笑ましいワンショット。二人のお姿に本当に安堵しました。 
折角、床面積の一部ですし、単なる昇降装置としてではなく、魅力的な空間としての使われ方があって良いように思っています。時には読書の場であったり、時にはぼーっとする場所になったり、また遊び場としての可能性を沢山孕んでいる部分です。他の部分と高低差があるところや、立体的な空間である事は、私たちの遊び心をくすぐり、独特の魅力を放っています。

ホビールームリビング掘りごたつ吹抜けギャラリースペースアトリエスペース階段踊り場主寝室子ども室

間もなく竣工です

January 2016

20160210_1912469.jpgこの日は施主を交えての最終打ち合わせ。機器の設置や、棚板の位置高さなど、細かに打ち合わせをしていきます。
S君が怖がらずに登ってくれるかという課題の階段も、ご夫妻にこれなら大丈夫そう!と言って頂きました。普通の階段は怖がって駄目だけど、学校の階段は大丈夫なんですよね。というヒントを受けて考案した階段です。
娘さんのアトリエの吹き抜けごしに見える本城運動公園の緑も、想定通りのピクチャーウインドウになりました。
ここまで来ると、ご家族の表情が緩み、これからの暮らしに心弾むのが見て取れる嬉しい瞬間です。「大切に住み続けて行く住まいになりそうです」と言っていただきました。


〜巡回〜

20160129_1901583.jpg内装の最終段階。インバリアも終わり、空間のイメージが出来る状態になってきました。
息子さんのS君が怖がらない階段。まだ最終の形ではないものの、中間の踊り場までするするっと上がってくれた瞬間は涙ものでした。これまで弊社のオープンハウスなどで何度か挑戦してきたのですが、こんな登り方をしてくれたのは初めてです。
普段使いしてくれる階段になるように最後まで頑張ります。


第2期工事開始〜上棟式〜

2015.10.25

44西山邸20151027_1811768.jpg雲一つない秋晴れの日曜日、北九州市八幡西区のN邸の上棟となりました。同敷地の右側にあるのは、N様がオーナーでこの3月に開所した、障がいを持つ子どもさん達のための放課後等デイサービス、「子どもの城」です。施設とともに計画してきた敷地奥に、Nご一家の新居を建てると言う第2期工事が始まりました。施設を見守りながら、ご夫婦と二人のお子さんが暮らす住まいです。
土地の背面が運動公園で、南南東に向いていると言う好条件を活かし、眺望や採光は公園側から頂き、施設と共有の駐車スペースやアプローチ周りは、プライバシーを侵さない程度の距離感を持ってまとめています。公園側には大胆なウッドバルコニーを取りました。
今回のN邸ではいくつかの課題があります。娘さんのアトリエと、少し障がいをお持ちのS君のために、彼が怖がらずに昇降する階段を作ること。この日もS君から「怖くない階段をつくってね」と念を押されました。
愉しく仲の良いご家族の暮らしが、福岡からこの八幡西区に移られても今まで以上に愉しいものになるべく、最後まで工事を進めていきます。

ボリューム検討中。

July 2015

44西山邸イメージ.jpg
44西山邸模型1F.jpg左:1F 44西山邸模型2F.jpg右:2F


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