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髭の住まいづくり報告  - N邸(山口県山口市)-

竣工

2016.03.22

大自然の中にとけ込むように暮らす

20160321_1950124.jpg山間の山寺の参道添いの丘の上に建つN邸が完成しました。本当に緑豊かな大自然に囲まれた場所です。奥様のご実家の敷地続きに、ご夫妻と子どもさん二人のための小住宅となりました。
大きく飛び出た屋根は、玄関へのアプローチでもあり、雨の際の子どもさん達の避難所でもあり、夜のバーべキュー会場でもあり、ちょっとしたDIYの作業スペースにもなります。将来、美容師の奥様が、個人予約のお客様を招き入れるサロンとしても使えるかなと、夢を広げた部分です。この大きな屋根が、南面リビングの大開口の西陽の回り込みを遮ってくれます。フォルム的には少し角ばって、違和感がありますが、これから外構やグランドカバーなど緑に囲まれてくると馴染んでくれるものと思われます。眼下に四季を豊かに伝えてくれるこの大自然が一望できる場所ですので、余り人工的なものは必要ないかもしれませんね。


玄関ホール玄関吹き抜けキッチンダイニングリビングダイニングリビング和室水廻りPCコーナー

ディティールのデザイン

ニューバージョンの手すり階段

20160327_1954831.jpg弊社の作る階段は基本的には登りも降りも手すりを使いません。それくらい傾斜が緩いので、殆どの方が手すりにさわる事なく昇降可能です。そう言う理由もあって、手すりは軽快に目立たないようにスチールのフラットバーなどでデザインする事が多いですが、今回お客様から「手すりを意識的にさわって昇り降りするから、スチールでは冷たい感じがする」と言うお話を受けました。
現場と事務所で電話しながらスケッチで協議。長年の棟梁とのコンビネーションで、レッドオークの笠木を取り付ける事になりました。ディテールを今後詰めて行けば、定番のものになって行く可能性も大きな、雰囲気の良いものになりました。


早くも棟上げです。

September 2015 吉日

祝詞をあげ、餅撒きで工事の無事を願います。

中谷邸20150913_1761898.jpgこの日のお天気は朝から微妙な曇り空。昼休みはお弁当を広げているとパラパラと通り雨がおちることもありましたが、作業中には降られることもなく、祭典から餅まきまで、雨知らずの縁起の良い上棟でした。
夕刻、棟梁の祝詞(のりと)とともに、紅白の角餅が投げられると、今度は親族の男性陣で大きく作られた高所の舞台から、紅白のお餅やお菓子、五円玉などが観衆に向けて投げられました。こういった振る舞いは、昔はどこでもやったものですが、都心部ではすっかり簡略化されて、ご近所に某かの品とご挨拶くらいとなっています。今回のN邸では、地域の古式に則り、盛大な上棟の日を無事に終えました。


着工準備が整いました。

July 2015

44中谷邸イメージ.jpgのどかな山間、ご夫婦と可愛いお子さん二人が住む田園風景の中の小住宅の着工準備が整いました。奥様のご実家のそばの土地、自然豊かな環境下でお子さんを育てるには絶好の場所です。本来、平屋で重心を低くというのがこういう土地のセオリーですが、幸い背面が高くなっていてそれほど高さを感じない借景である事、トータルコストバランスなどを考慮して、総2階にエントランスと言うには豊かすぎるプランの住まいとなりました。南面採光とプライバシーを考慮して、建物の向きやエントランスの位置を配置しています。高い塀で囲うのは簡単ですが、これだけ360°絶景の場所に外構で変な区画を設けるのは勿体ない話しです。緑の中に、自然に立つ建物にしたいと思っています。外観イメージのモデリングで、全体の雰囲気づくりを関係者で共有して、これから工事が始まります。


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