■温かさに溢れた、30周年記念イベント

2019.11.03(sun)

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事務所30周年記念イベントは、終日様々な人々のご縁を全身で感じさせて頂いた日となりました。
小さな事務所の30年と言う細く長い時間を祝う、ささやかな祝いの場でしたが、ご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。またお花や様々なお心遣いまで賜りましてありがとうございます。

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第一部の映画上映は、東ティモール民主共和国と言う小さな国の独立までの苦難のドキュメンタリーです。
辛い映画ですが、現実に起こったことであること、そして遠い昔の歴史の1ページではなく、我々と同じ時間を過ごしいてるリアルな日常であることを理解していただきたかったのです。
上映後は東ティモールから輸入されたコーヒー豆を使って皆様に珈琲をご提供。その大地で育った珈琲を一緒に賞味して頂くことで、悲しみばかりではなく、そこを乗り越え独立を現実のものにした、映画に登場した皆さんの笑顔までも共有できたような気がしました。

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第二部では、200年余り続く日田の伝統酒蔵の7代目杜氏、百合さんとの対談を行いました。
22年前は、住まいづくりのお客様として、そして現在は、分野は違えども同じものづくりをする者同士、刺激を与え合える仲間としておつき合いさせて頂いています。数年前の北部九州豪雨の被害の時のことも交えて、伝統の蔵を守りながらも新たなものに挑戦していく百合さんの酒造りを大いに語ってもらいました。途中百合さんが差し入れてくださった「百合仕込み」を皆さんに配り、美酒の薫りにつつまれたトークとなりました。

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第三部は記念パーティ。気の置けない仲間と笑顔で乾杯。
東ティモールの映画で現地の方が唄っていた「星降る島」を、髭のフォークギターに合わせて、フラダンスチームが披露しました。
和やかな宴は、美味しい料理とともに深夜まで続きました。

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髭より皆様へ。

ご縁が出来、お越し頂いたひとりひとりの皆様、お花やお心遣いを頂いた皆様、おめでとうのお声をかけて頂いた方には心から御礼を申し上げます。ただただ、特段のこともせず、細々と30年という時間ひとつのことをやってきただけですけど、今回こういうイベントを企画して、なかなか飲み込みの悪い私でも、それが無駄ではなかったことが実感できました。自分としては、細くとも一本の途切れない線をずっと引いてきた自負があります。おそらくその線は、これからも色も太さも変わらないまま、行けるとこまで引いていくと思います。一人の人間に出来ることなど、そうたいしたことはないのですが、それでもやはり生きている限りは、何かをめざしていたいものです。つたない自分が四苦八苦しながらも、住まいづくりをすることで、誰かが幸福を感じてくれることがあれば、それで充分だと思います。どうかこれからも、よろしくお願い致します。ありがとうございました。